EAにはさまざまなトレード手法に基づいたものがありますが、「結局のところ、どのEAがおすすめなの?」というのが多くの方の疑問でしょう。今回はMT4で使えるEAにおいてメジャーなトレード手法から、おすすめのものとおすすめしないものを解説します。
▷デイトレード
デイトレードは、保有しているポジションを数十分〜数時間以内の当日中に決済していくトレード手法です。デイトレード手法で取引をしている人は非常に多く、初心者からプロのトレーダーまで幅広く人気です。MT4で使えるデイトレードEAでは1日1回ほどの取引を行うものが多いですが、あくまで平均でありチャンス相場が来なければ1週間以上取引をしないこともあります。デイトレードのメリットは、複利運用でトレードを行うため資金効率があがるという点です。利益が出た分を次のトレードで資金として利用していくので、購入通貨量が増えます。一方、損失があると購入通貨量が減り、資金に見合ったトレードを行います。デイトレードは、裁量トレードの場合は長時間チャートに張り付いていないといけませんが、MT4のEAを利用すればEAが自動で取引を行ってくれます。
▷スキャルピング
スキャルピングとは、超短期売買で少ない利幅を狙い1日に複数回売買を行い、利益を出していくトレード手法です。ポジション保有から決済までは、数秒〜数十分で完結します。一度の取引での利益幅は少ないですが、利益を重ねることでトータルでプラスにしていく方法です。スキャルピングは、EAには不向きな手法で、スキャルピング手法を採用しているEAで安定した利益を出すEAはほとんど見かけません。FX上級者向けの裁量トレードに向いた手法です。
▷スイングトレード
スイングトレードは数日〜数週間、数ヶ月にわたりポジションを保有する中期的なトレード手法です。こちらも裁量トレードに適したトレード手法のため、MT4でスイングトレードのEAは少なくなっています。スイングトレードは相場の上がり下がりの動きを捉え、大きな利益を狙いながら取引を行います。1日1回程度チャートを確認するだけでいいので、忙しい方に向いています。ただし、取引回数が少ないことから資金効率が悪くなるという点がデメリットとなります。デイトレードとは異なり、ポジション保有期間が長くなるため効率的な複利運用ができません。またスイングトレードは大きな利益が出ることもありますが、損失が大きくなる可能性もあります。
▷マーチンゲール法
マーチンゲール法は、ギャンブルにおいてよく使われる手法ですが、MT4のEAでも使われているものがあります。「負けたら次は掛け金を倍に、また負けたら更に2倍の金額を掛ける」というルールを繰り返します。確率的にはハイリスクローリターンな手法で、MT4のEAでは取引ルールがプログラミングされています。バックテストのグラフでは右肩上がりのグラフになることが多く一見魅力的に見えますが、リスクが高いためおすすめできません。
▷ナンピン
ナンピンは、買い増し・売り増しをすることで平均購入価格を調整していく手法です。ナンピンは損失分岐点を下げることができるのですが、買い増しをすることでどんどん通貨購入量が増えていってしまう可能性があります。MT4で使用するEAでもナンピントレードのものも多くありますが、長期間利益を出し続けるEAはほとんどありません。
以上のことから、MT4におけるEAではデイトレードが最もおすすめのトレード手法と言えます。実際MT4で使われているEAのほとんどはデイトレードです。24時間の監視など人間だけでは難しい部分をEAがカバーしてくれているので、上手に利用して安定的なトレードを行ってください。
しかし、MT4EAの無料配布サイトから、EAをダウンロードし利用すればEAが自動で取引を行ってくれます。